中1中間テスト、やばいよね。
昨日は中学1年生の授業日でした。
初めての中間テストまで2週間を切った学校が多く、テスト範囲表が配布されています。
生徒たちと授業前にテストについて話をしたのです、言葉を失いました。
私 :学校では今どこやってますか?
生徒Ā:canのところ。テスト範囲もcanまで。
私 :……。
えっ!?can?うそでしょ?!canなんか6月じゃないの?
生徒B:オレの学校もcanに今日入ったで。
私 :ちょっと待ってくれ!どんな学習量とペースやねん!
もう青天の霹靂でした。
canがテスト範囲に入るなんて。
西脇市は三省堂のNEW CROWNを昨年までの教科書でも今年度改訂された教科書でも採用しています。
Lesson1の学習内容は昨年度までの旧教科書と同じ順番、内容です。
canはLesson2で登場し、昨年度までこの中間テストの範囲に入ることはありませんでした。
三省堂のホームページにある年間指導計画では、5月3週目から「can」に入るようになっています。
今がまさにその5月3週目なので、学校の先生方の進め方はこの計画通りであり、ペースとして順調です。
しかし、そのペースが生徒たちに合っているのかはすごく疑問に思います。
むしろ「進んでいるだけで、置き去りになっている生徒が大量にいる」と私は考えています。
そして、きっと現場の先生方こそそれを感じ、悩んでおられるはずです。
でも進めないといけないのですよ。
中1で学習すべき内容が終わらないということは、絶対に避けなければいけません。
休み時間に質問会を開いたり、毎回のように単語テストを実施したり、宿題を工夫したりと、先生方はできる限りのことをされています。
それなのに「中1の1学期の段階で学年平均点が50点台」
「1/4の中学1年生が夏休み明けのテストで30点台」
「もうすでに1学期の段階で英語を捨てている生徒が続出」
今の中学校での英語のペースに子どもたちがついて来れていないということは明らかです。
多くの教師、塾講師、予備校講師、教育研究家が2021年度から新しく始まった中学校英語が生徒たちに無理のあるカリキュラムになっていることを伝え続けていました。
陸上長距離バリバリの選手から「42kmを私はいつものペースで走るのでついてきてください」と言われるようなものです。
無理です。
サボりとかではなく、能力を超えています。
私は昨日思いました。
「多くの生徒にとって、勝負は夏休みだろうな」と。
いくら悲観しても中間テストや期末テストはやってきます。
何の問題もなくスムーズに学習が進んでいる人は是非100点を目指してください。
それとは逆に、英語が難しくてしんどい思いをしている中学1年生の人は、今から伝えることを優先して勉強してください。
①基本的な一般動詞を覚える
~を洗う wash ~をみがく brush ~を食べる eat ~を出発する leave 行く go ~を勉強する study
~を撮る take (風呂)に入る take ~をそうじする clean ~を練習する practice ~を散歩させる walk
~を料理する cook ~を描く draw ~を飲む drink 聞く listen ~を作る make ~を演奏する play
~を読む read ~に乗る ride 走る run ~を見る see ~を見る watch ~を歌う sing 泳ぐ swim
話す talk ~を使う use ~を書く write 起きる get up 家に帰る go home 寝る go to bed
これらは小学校での英語の時間によく使われてきた動詞です。
見たことがある単語がたくさんだと思うので、覚えるのも想像しているより簡単かもしれませんよ。
②be動詞(am, are)と一般動詞を使って文章を作る練習をする
これが何より大事です。
私としては、これができていれば他のことは中学1年生5月の段階ではどうでもいいと思っています。
肯定文、疑問文、否定文の練習をしましょう。
きっと自分だけではできないでしょう。
学校の先生の力を借りましょう。
学校の先生は「英語を教える専門家」です。
きっととことん教えてくれますよ。
③疑問詞「what」
①②ができたら是非「what 何?」にも挑戦してください。
「Are you?」と「Do you?」の区別がつけられるようになったら、この「what」はもう楽勝です。
中学1年生のみなさん。
もし英語に苦しんでいるなら、上の3つに焦点を当てて勉強してください。
絶対に「もう英語やらへん。捨てる。」と思わないでほしいです。
特に①を完璧に覚えて、②がわかるようになれば、絶対に英語の力は伸ばせます。
たとえ中間テストが悪くても、たとえ期末テストもよくなくても、勝負は夏休みです。
1カ月以上あるので、1学期の復習は絶対できる。
そこで復習をして、9月の夏休み明けにあるテストで点数が取れればいいのです。
9月のそのテストは1学期の総復習テストなので。
英語を捨てるなんて速すぎる。