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ChatGPT 使っていますか?

「聞いたことはあるけどどう使っていいかわからない。」
「そもそも使い方もわからない。」
「なんかあやしいし、使うのがこわい。」

こんなふうに思っている人もいるのではないでしょうか。

しかしみなさん、ChatGPTは本当に便利です。

私自身デジタルにはめちゃくちゃ疎いですし、苦手分野です。

そんな自分でもできるので、絶対にみなさんも簡単に使えます。

 

使い方はいたってシンプルで、インターネットの検索ボックスに「ChatGPT」と打って検索をかけます。

そしてOpenAIの「ChatGPT」をクリックすればそれでスタートできます。

無料で使えますし、ログインも不要です。

※有料版のほうが精度やスピードなど多くの点で優れているそうですが、私は無料版で十分です。
※ChatGPTのアプリを使う場合はログインが必要ですが、アプリではなくサイト「ChatGPT.com」で入ればログインは不要です。

 

「お手伝いできることはありますか?」というボックスがあるので、そこに調べたいことを入れればすぐに答えてくれます。

「いやいや、それやったらわざわざChatGPT使わなくても調べられるから!」と思われるかもしれません。

その通りです。

何かを調べるためだけならChatGPTは不要です。

ChatGPTは「Chat Generative Pre-trained Transformer」の略で、「よく予め訓練された生産的変換装置」のような意味です。

「膨大なデータを使って何かを作り上げること」にこそ力を発揮するもので、

「○○を作って!」というときにこそ利便性や有益性を発揮します。

たとえば「中学生向けの英語長文問題を作ってほしい」とお願いすると、

 

このようにすぐに作ってくれます。

そして「長すぎるから同じ内容で短くしてほしい」とお願いすると

 

このように短くしてくれます。

「レベルを上げてほしい」
「問題は日本語がいい」
「似たような問題をもう1題作ってほしい」

など、いろいろなリクエストに瞬時に答えてくれます。

もちろん英語だけでなく、どんな教科の問題も一瞬で作ってくれます。

 

私がよくお世話になるのは難解な英文が出てきたときの解説や、自分の英作文の文法チェックです。

細かく教えてくれますし、

英作文チェックでは「文法的には問題ないですが、こうするほうがより自然です」のようなアドバイスもくれます。

「いい質問ですね!」
「その通りです!もう理解はばっちりですね!」のように褒めてもくれます。

もう40才も超えると普段なかなかほめられるようなことがないのでうれしくなります!!

 

塾に来ている中学生を見ていると、スマホを持っている生徒がかなり多いです。

スマホは無くても、家ではタブレットがあるという生徒もいます。

つまり、ChatGPTを使って手軽に学習できるツールをほとんどの生徒が持っているということです。

ぜひ使って効果的に勉強してください!

2025年06月12日

中1中間テスト、やばいよね。

昨日は中学1年生の授業日でした。

初めての中間テストまで2週間を切った学校が多く、テスト範囲表が配布されています。

生徒たちと授業前にテストについて話をしたのです、言葉を失いました。

 

私  :学校では今どこやってますか?
生徒Ā:canのところ。テスト範囲もcanまで。
私  :……。
    えっ!?can?うそでしょ?!canなんか6月じゃないの?
生徒B:オレの学校もcanに今日入ったで。
私  :ちょっと待ってくれ!どんな学習量とペースやねん!

 

もう青天の霹靂でした。

canがテスト範囲に入るなんて。

西脇市は三省堂のNEW CROWNを昨年までの教科書でも今年度改訂された教科書でも採用しています。

Lesson1の学習内容は昨年度までの旧教科書と同じ順番、内容です。

canはLesson2で登場し、昨年度までこの中間テストの範囲に入ることはありませんでした。

 

三省堂のホームページにある年間指導計画では、5月3週目から「can」に入るようになっています。

今がまさにその5月3週目なので、学校の先生方の進め方はこの計画通りであり、ペースとして順調です。

しかし、そのペースが生徒たちに合っているのかはすごく疑問に思います。

むしろ「進んでいるだけで、置き去りになっている生徒が大量にいる」と私は考えています。

そして、きっと現場の先生方こそそれを感じ、悩んでおられるはずです。

でも進めないといけないのですよ。

中1で学習すべき内容が終わらないということは、絶対に避けなければいけません。

休み時間に質問会を開いたり、毎回のように単語テストを実施したり、宿題を工夫したりと、先生方はできる限りのことをされています。

それなのに「中1の1学期の段階で学年平均点が50点台」

「1/4の中学1年生が夏休み明けのテストで30点台」

「もうすでに1学期の段階で英語を捨てている生徒が続出」

今の中学校での英語のペースに子どもたちがついて来れていないということは明らかです。

多くの教師、塾講師、予備校講師、教育研究家が2021年度から新しく始まった中学校英語が生徒たちに無理のあるカリキュラムになっていることを伝え続けていました。

陸上長距離バリバリの選手から「42kmを私はいつものペースで走るのでついてきてください」と言われるようなものです。

無理です。

サボりとかではなく、能力を超えています。

私は昨日思いました。

「多くの生徒にとって、勝負は夏休みだろうな」と。

 

いくら悲観しても中間テストや期末テストはやってきます。

何の問題もなくスムーズに学習が進んでいる人は是非100点を目指してください。

それとは逆に、英語が難しくてしんどい思いをしている中学1年生の人は、今から伝えることを優先して勉強してください。

①基本的な一般動詞を覚える

~を洗う wash  ~をみがく brush  ~を食べる eat  ~を出発する leave  行く go  ~を勉強する study
~を撮る take  (風呂)に入る take  ~をそうじする clean  ~を練習する practice  ~を散歩させる walk
~を料理する cook  ~を描く draw  ~を飲む drink  聞く listen  ~を作る make  ~を演奏する play
~を読む read  ~に乗る ride  走る run  ~を見る see  ~を見る watch  ~を歌う sing  泳ぐ swim  
話す talk  ~を使う use  ~を書く write  起きる get up  家に帰る go home  寝る go to bed

これらは小学校での英語の時間によく使われてきた動詞です。

見たことがある単語がたくさんだと思うので、覚えるのも想像しているより簡単かもしれませんよ。

 

②be動詞(am, are)と一般動詞を使って文章を作る練習をする

これが何より大事です。

私としては、これができていれば他のことは中学1年生5月の段階ではどうでもいいと思っています。

肯定文、疑問文、否定文の練習をしましょう。

きっと自分だけではできないでしょう。

学校の先生の力を借りましょう。

学校の先生は「英語を教える専門家」です。

きっととことん教えてくれますよ。

 

③疑問詞「what」

①②ができたら是非「what 何?」にも挑戦してください。

「Are you?」と「Do you?」の区別がつけられるようになったら、この「what」はもう楽勝です。

 

中学1年生のみなさん。

もし英語に苦しんでいるなら、上の3つに焦点を当てて勉強してください。

絶対に「もう英語やらへん。捨てる。」と思わないでほしいです。

特に①を完璧に覚えて、②がわかるようになれば、絶対に英語の力は伸ばせます。

たとえ中間テストが悪くても、たとえ期末テストもよくなくても、勝負は夏休みです。

1カ月以上あるので、1学期の復習は絶対できる。

そこで復習をして、9月の夏休み明けにあるテストで点数が取れればいいのです。

9月のそのテストは1学期の総復習テストなので。

英語を捨てるなんて速すぎる。

2025年05月14日

魔法の4分

先日、中学生の娘が学校のワークを広げていました。

中間テストも近くになり、それに向けて取り組んでいきたいところです。

しかしながら、ワークを広げてはいるものの、取りかかってはいませんでした。

そしてぼそっと言いました。

「あかん、やる気が出えへん。」

とてもよくあることですよね。

やる気が出ない中でもカバンからワークを出して、すべきページを開いている我が娘。

でも結局、娘はこのタイミングでは勉強せずに終わっていました。

 

やる気が出ている状態というのは、脳から「ドーパミン」がたくさん生成されている状態です。

ドーパミンは「やる気のエンジン」とも言われています。

やる気には欠かせないものですが、残念なことに我々はドーパミンの生成を瞬時に自由に行えるわけではありません。

日常生活の中で「なんか急にやる気が出てきた!」ということがありますが、これはうれしいことやテンションが上がる出来事が起こっていて、それで脳が刺激されドーパミンが生成されている、という人がほとんどではないでしょうか。

自分から生むのではなく、外的要因で勝手に湧いてくるのがドーパミン、やる気です。

こんな不安定なものが出てくるのを待ってから行動していては何もできません。

じゃあ結局のところ、しんどいことややりたくないことはひたすら苦行として取り組まなければならないのでしょうか。

普段から家で勉強をすることが習慣になっている人は、ドーパミンがいつも大量生成され、やる気があるから勉強やしんどいことに取り組めているのでしょうか。

実はそうじゃないのです。

我々はドーパミンの生成を自分の思い通りに一切行ないのではありません。

数行上に書いていますが「瞬時に」行えないだけです。

「4分」あれば、ドーパミンを生成することができます。

 

アメリカの心理学者レナード・ズーニンは「ズーニンの法則」というもので知られている心理学者です。

彼は研究結果から、「脳にある側坐核という部分が刺激されてドーパミンが生成されるまでの時間は4分だ」と発見しました。

そして「最初の4分を頑張れば、そのあとも続けられる」と提唱しています。

「作業興奮」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これと同じです。

作業興奮とは「行動することでやる気が湧いてくる現象」のことです。

やりたくないことでもやり始めてしばらくすると苦痛ではなくなり、むしろやる気が出て集中している、なんてことを生活の中で体験したことはないですか?

「もうすぐで終わるねん!そこまでやってしまいたいからもうちょっと時間ちょうだい!」のような経験。

いやいや、さっき「やりたくない~やる気でえへん~しんどい~」って言ってなかったっけ?みたいなね。

それです。

 

「やる気」が大切なのはもちろん当然のことです。

でも、これは「やる気出せよ!」と言われても瞬時に出せないのが事実。

しんどいことやしたくないことって最初の一歩を出すことが一番キツいです。

でもでも、少し頑張ってスタートさせてみて、4分頑張ればやる気のエンジンであるドーパミンがどんどん出てくるのです。

これはすごく勉強のハードルが下がりませんか?

 

やる気が全くない中でもカバンからワークを出して、やるべきページを広げていた我が娘。

そこまでできたのに「取りかかること」ができなかった我が娘。

だから結局そのときは広げただけで終わってしまいました。

あそこで「まずは1問取りかかる」ができていれば、きっとワークが順調に進んだでしょう。

やる気は自分ですぐには出せないですが、やり始めれば自然と湧いてくるのです。

最初の4分だけしんどいですが、そのあとはきっとスムーズに進みます。

魔法の4分。

魔法がかかったかのように4分前の自分とは違いますよ!

2025年05月12日

「勉強のしかたがわからない。」って本当?

「僕、どうやって勉強をしたらいいかわからないんです…」

「うちの子はどうやら英語の勉強のしかたがわからないみたいで…」

私は英語を教える仕事を始めて20年近くになります。

これまで何度もこのような相談を受けてきました。

そして、そのたびに私がおすすめする勉強法を伝えてきました。

勉強のしかたがわからなければ対策のしようがないですもんね。

勉強のしかたを知ることが第一歩なのだろうと思い、いっしょに考え、提案をしてきました。

 

そんな中、先日、とある教育の専門家が発信しているSNSで、とても考えさせられるものがありました。

それが「『勉強のしかたがわからない』というのは、勉強をしたくない言い訳」というもの。

この言葉がグサッと胸に刺さる人はいませんか?

その方の意見は

「『わからない、できない』を『わかる、できる』に変えることが勉強です。

すごくシンプルなこと。

学校に行けば授業があり、教科書があり、ワークやプリントがあり、テストがあります。

これほどまで勉強するお膳立てがしてあるのに「勉強のしかたがわからない」というのはおかしいです。

教科書を読む、ワークの問題を解く、授業に集中する、テストで間違った問題を解きなおす。

できることなんていくらでもある。

そんな中で『勉強のしかたがわからない』という学生は、ただ勉強がしたくないだけなんです。

だからいくら勉強のしかたを教えてもらっても、重要性を説いてもらっても、それが勉強するという行動にはつながりません。」

 

なるほど。

小学1年生ならともかく、中学生にもなって教科書やワークの使い方がわからない人なんていないでしょう。

授業に集中することが学力を上げるために大切だということを知らない人もいないでしょう。

テストで間違った問題=自分がわかっていない学習内容であり、それを解きなおすことが大事だということも理解できるでしょう。

それらを大切にすることが「勉強する」ということですね。

みんなわかっているはず。

「勉強のしかたがわからない」ではなく「勉強をしたくない言い訳」というこの考え方、私自身すごく納得できます。

 

ただ、その方は「だからこんな学生は放っておきましょう」ということを発信されているのではありません。

「自分の考え方をどう変えるかが大事です」と発信されています。

以下のようなことを述べられています。

 

「あなた自身、今勉強したくないから勉強しないのです。

これを『勉強したい!』『勉強しないと!』に変えることが大事。

これができれば教科書を読むようになり、授業に集中するようになり、ワークに取り組むようになります。

あなた自身のマインドを勉強に向けるために何が必要かを自分で考えましょう。」

 

どうすれば「勉強したい!」「勉強しないと!」という気持ちになるのかは発信されていません。

それは他の人がしてあげられることがないからです。

結局は学習者自身でしかそのマインドは作れません。

そのスタート段階として、「勉強のしかたがわからない」と言い訳している自分に気づこう、

自分が逃げていることを認めよう、ということです。

 

友だちとテストの順位や総合点で競争してみてはどうですか?

テストで頑張ったらご褒美をもらえるようおうちの方に交渉してみてはどうですか?

ご褒美とは逆に、目標点数に届かなければ自分に何か罰を与える、というのもアリかもしれませんね。

どうすれば自分が勉強に向かえるのかを考え、工夫することがポイントです。

2025年04月09日

ウサギとカメ

このお話を知っている人はたくさんいるはず。

ウサギさんとカメさんが競争をします。

足の速いウサギさんは、スタートと同時にすごいスピードでゴールに向かいます。

対するカメさんは足が遅いので、ゆっくりゆっくりゴールに向かいます。

どんどんゴールに近づくウサギさんは、途中で後ろを振り返ってカメさんの様子を見ます。

「まだあんなに後ろにいるじゃないか。これはもう余裕で勝ちだね。ちょっと一休みしよう。」と寝転がって休憩します。

そしてそのまま眠ってしまいます。

その間カメさんはゆっくりゆっくり歩みを続けます。

目を覚ましたウサギさんはびっくり仰天。

自分のはるか後ろにいたはずのカメさんが、自分を追い抜いてゴールしていました。

圧倒的に足が速いウサギさんのほうが負けてしまったというこのお話。

 

この物語は明治時代の国語の教科書にも掲載され、「油断大敵」というタイトルがつけられていたそうです。

なるほど、ウサギさん目線からつけられたタイトルですね。

では、もしカメさん目線からのタイトルがあるとするなら、何を主題、テーマとしてタイトルがつけられていたのでしょうか。

私の中1の娘と小5の息子に聞いてみたところ、2人同時に「あきらめないことの大切さ」と言いました。

遠く遠くに行ってしまうウサギさんを見ながらも、最後まであきらめずに歩み続けたカメさんだからこその結果ですもんね。

私は「あきらめないこと」に加えて、「続けることの大切さ」を感じました。

カメさんは休憩していません。

これは自分が最後まで進み続けられるペースを保ったからだと私は思っています。

オーバーペースにならず、ひたすら自分ができることを続けた結果なのではないでしょうか。

 

このことは勉強でもスポーツでも芸術活動でも同じです。

4月は新しい生活が始まり、気合いが入っている人も多いでしょう。

目標を設定した人もきっとたくさんいるでしょう。

それに向かって取り組みを開始している人もいるでしょう。

オーバーペースになっていませんか?

それはずっとずっと続けられるものですか?

無理していませんか?

 

カメさんのように、自分が最後まで続けられることをしていきましょう。

毎日寝る前に英語の教科書1ページを1回だけ音読練習をする、

学校から帰ったら手洗いをして、すぐに1問だけ数学の計算問題を解く、

夜9時になったら5分間だけ社会のワークをする、

こんなことから始めればいいのです。

むしろこんなことから始めるべきです。

これが習慣づけば、音読練習を1ページ2回に、計算問題を2問に、社会のワーク5分間を8分間に、と量を増やしていけばいいのです。

やり続けることです。

それが力を伸ばすコツですね。

 

みなさんにとって素晴らしい2025年度になることを祈り、応援しています。

2025年04月03日
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