ウサギとカメ
このお話を知っている人はたくさんいるはず。
ウサギさんとカメさんが競争をします。
足の速いウサギさんは、スタートと同時にすごいスピードでゴールに向かいます。
対するカメさんは足が遅いので、ゆっくりゆっくりゴールに向かいます。
どんどんゴールに近づくウサギさんは、途中で後ろを振り返ってカメさんの様子を見ます。
「まだあんなに後ろにいるじゃないか。これはもう余裕で勝ちだね。ちょっと一休みしよう。」と寝転がって休憩します。
そしてそのまま眠ってしまいます。
その間カメさんはゆっくりゆっくり歩みを続けます。
目を覚ましたウサギさんはびっくり仰天。
自分のはるか後ろにいたはずのカメさんが、自分を追い抜いてゴールしていました。
圧倒的に足が速いウサギさんのほうが負けてしまったというこのお話。
この物語は明治時代の国語の教科書にも掲載され、「油断大敵」というタイトルがつけられていたそうです。
なるほど、ウサギさん目線からつけられたタイトルですね。
では、もしカメさん目線からのタイトルがあるとするなら、何を主題、テーマとしてタイトルがつけられていたのでしょうか。
私の中1の娘と小5の息子に聞いてみたところ、2人同時に「あきらめないことの大切さ」と言いました。
遠く遠くに行ってしまうウサギさんを見ながらも、最後まであきらめずに歩み続けたカメさんだからこその結果ですもんね。
私は「あきらめないこと」に加えて、「続けることの大切さ」を感じました。
カメさんは休憩していません。
これは自分が最後まで進み続けられるペースを保ったからだと私は思っています。
オーバーペースにならず、ひたすら自分ができることを続けた結果なのではないでしょうか。
このことは勉強でもスポーツでも芸術活動でも同じです。
4月は新しい生活が始まり、気合いが入っている人も多いでしょう。
目標を設定した人もきっとたくさんいるでしょう。
それに向かって取り組みを開始している人もいるでしょう。
オーバーペースになっていませんか?
それはずっとずっと続けられるものですか?
無理していませんか?
カメさんのように、自分が最後まで続けられることをしていきましょう。
毎日寝る前に英語の教科書1ページを1回だけ音読練習をする、
学校から帰ったら手洗いをして、すぐに1問だけ数学の計算問題を解く、
夜9時になったら5分間だけ社会のワークをする、
こんなことから始めればいいのです。
むしろこんなことから始めるべきです。
これが習慣づけば、音読練習を1ページ2回に、計算問題を2問に、社会のワーク5分間を8分間に、と量を増やしていけばいいのです。
やり続けることです。
それが力を伸ばすコツですね。
みなさんにとって素晴らしい2025年度になることを祈り、応援しています。